初心者の為の株式・REIT投資入門解説

第6回:REITの取引

解説している若い男性解説者

次はREITの取引について解説していきます。

疑問に思う高齢の男性質問者

REITは何処で買えるの?銀行で買えるのかな?

解説している若い男性解説者

証券取引所に上場しているREITは、証券会社経由で購入できます。銀行や信用金庫では基本的に取り扱っていません。

大きなところでは野村證券やSMBC日興証券、大和証券などで売買できます。ネット取引専門のSBI証券や楽天証券でも、もちろん売買できます。

高齢の男性質問者

なるほど、証券会社ね。証券会社によって取り扱っている銘柄に違いはあるのかな?

解説している若い男性解説者

いえ証券取引所に上場しているREITは、どの証券会社でも売買できるREITに違いはありません。

証券取引所に上場してないREITもありますが、それは個人投資家には購入できないのでここでは割愛します。取引価格はインターネット経由で見れますし、大手新聞にも掲載されています。

説明を理解した高齢の男性質問者

新聞にのっているんだ。知らなかったな。売買単位はどの銘柄も1口から?10口からとかいう銘柄もあったりする?

解説している若い男性解説者

いえ、すべてのREITは1口から売買できます。但し単価は5万円~100万円位と銘柄によって様々です。

高齢の男性質問者

なるほどね。売買する価格というのは決まっているの?

解説している若い男性解説者

いえ、取引価格は常に変動しています。

例えば、今日1口10万円で買ったREITが1年後には12万円になっているかもしれませんし、5万円になっているかもしれません。

高齢の男性質問者

高くなる事もあれば低くなる事もあると。でも、1年で半額になってしまう事もあるのかい?

解説している若い男性解説者

めったにはありませんが、ありえます。REIT取引価格の変動は、基本的に需要と供給のバランスです。

需要 → REITを買いたい!と考える人
供給 → REITを売りたい!と考える人

REIT価格が下落するのは供給が増えた時、つまりREITを売りたい人が増えた時ですね。

疑問に思う高齢の男性質問者

REITを売りたい人が増える時というのは具体的にどんな時なんだい?

解説している若い男性解説者

理由は様々あります

・不動産市場が混乱している
・所有している不動産価値の下落
・借入金の金利上昇
などです。

前項で述べたとおり、REITは借金しており不動産市況の影響を受けやすいので、投資口価格も上下に動きやすいのです。REITが持っているリスクの一つですので、十分に注意しましょう。

高齢の男性質問者

REITが所有している不動産価値が目減りしたら、そのREITの価値も下がるのは理解できるな。

分配金が下がったり、下がり続けていたら私も売りたいと思ってしまうかもしれないしねぇ。

解説している若い男性解説者

ついでにREITの流動性について学んでおきましょう。

高齢の男性質問者

流動性?聞いた事がないな。どういう意味かな?

解説している若い男性解説者

買いたい時に買える、売りたい時に売れるという性質を流動性と呼びます。

直接不動産を所有している場合は、まず売買できる相手を探すだけでも一苦労です。数千万の物件を売りたいと考えても、すぐ買い手が見つかる可能性は低いです。

この点を踏まえると直接不動産投資の流動性は低いと言えます。また購入・売却には通常3%以上の手数料がかかります。

困っている高齢の男性質問者

確かに2万3万の取引ならともかく、数千万の取引がすぐ出来る事はそうそうないだろうね。

解説している若い男性解説者

一方、REITであれば証券取引所で売買できる為、毎日の様に注文飛び交っています。

買いたい時にすぐ購入できる、現金化したい時にすぐ売却できるREITはこの流動性がとても優れていると言えます。不動産投資の比較表、[5]の部分ですね。

直接不動産投資とREIT投資の比較表

手数料も担当者経由の電話注文であれば1%強、インターネット経由の注文であれば0.1%程度で売買できます。(手数料は証券会社によって違います)

高齢の男性質問者

売りたい時にすぐ売れるというのは、助かるね。

売りたくても買ってくれる人がいない、その間にどんどん価値が下がってしまうのは困りものだしね。

正解と示す若い男性解説者

但し絶対に売買できるというわけではありません。災害等で証券取引所が閉鎖されたりすると取引はできません。

金融市場が極端にパニックに陥ると、実際の純資産価値より安く売買される事もあり、常にREITの純資産価値で売買できる訳ではないので注意が必要です。(純資産価値について別ページで解説しています)

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更新日:2019年01月15日

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