第３回：REITの種類(カテゴリ)

今回はREITにはどのような種類があるのか、解説していきます。

再度、直接不動産投資とREIT投資の比較表を見て見ましょう。[2]投資対象に注目してください。

はい、その通りです。投資対象には

・住宅
・オフィス
・物流施設
・宿泊施設
・商業施設
・ヘルスケア施設(老人ホームなど)

そしてそれらを組み合わせた複合・総合型のREITが存在します。

そうですね。複数の投資家から資金を集め、住宅以外の物件に投資できるのはREIT強みの1つですね。

はい、それぞれにメリット・デメリットがあります。

例えば宿泊施設型REITは、近年外国人観光客の急増により需要がが増大していますが、外国人観光客の大半を占める中国や韓国との関係が悪化したり円高にっなたりすると、宿泊客が減り利益が急減する可能性がある事に留意する必要があります。

REITが所有している不動産の大半は固定賃料で貸し出されているのですが、宿泊施設は固定賃料+変動賃料といった賃貸契約をしている場合が多いので、景気や外国人観光客の動向に左右されやすく、将来の収益が予測しにくいリスクがある反面、利回りが高めというメリットがあります。

商業施設型REITは、長期契約による賃貸が多く、収益が安定しやすい反面、テナント(不動産を借りてくれる企業)が一度退去すると再入居に手間取るケースがあります。

物流施設はインターネット経由での取引が増える傾向があり需要が高めですが、不動産価格が高く利回りが低めです。

そうですね。ここでも投資の基礎である分散投資は有効です。

REITに投資する場合は、1つの銘柄・種類ではなく複数の様々なREITに投資すると、収益を安定化させやすいと言えるでしょう。