第３回：集中投資はやめよう

「投資入門者が知っておきたい基礎知識講座」
第４回は　手を出すべきではない投資対象　です。

第１回で解説した未公開株や直接不動産投資以外の、投資初心者が手を出すべきできないハイリスク投資商品について解説していきます。

この回では投資初心者が手を出すべきではない、知名度がある以下3つの投資対象について解説します。
・外国為替証拠金取引(以降外貨FX)
・仮想通貨取引
・商品取引

いえ、そういう訳ではありません。上記を投資初心者が投資対象とすべきでない理由は、単純に　予測が非常に難しくハイリスク　だからです。

そしてハイリスクだからと言って、必ずしもハイリターンが期待できる訳ではありません。

そうですね。確かに外貨FXは、割と一般的な投資対象になっています。が！マッタク簡単ではありません。

外貨FX(=外国為替証拠金取引)は基本的に手持ちの資金を担保にして、担保金の数倍の資金を投じて為替レート(通貨の交換比率)を予測するものです。

しかしそもそも、為替レートは予測できないものと考えたほうが良いです。

為替レートは様々な要因により変動します。特に政治的要因、経済的要因です。そして政治情勢は予測し辛いものです。

2020年1月時点で言えば、今年は世界に大きな影響を与える、アメリカの大統領選挙があります。共和党のトランプ氏が再選するのか？それとも民主党候補、バイデン氏・ウォーレン氏・サンダース氏が当選するのか？

この記事が掲載された時点ではトランプ氏が優勢ですが、実際の選挙結果は分かりません。政治情勢だけでも十分ややこしいのに、他にもあまりに多くの要因が絡む事ので、投資入門者にはとても難しくオススメできないのです。

例えば固定金利の債券であれば、最初から貰える利子が決まっています。

これは選挙で与党が勝とうが、野党が勝とうが変わりません。もちろん選挙結果次第で債券の発行体、つまり国や企業が破綻というなら話は別ですが・・・

株についても考えてみましょう。ここで重要なのは株価ではなく、その株式価値を決める企業業績です。

例えばセブンイレブンですが、選挙次第で赤字になったりするでしょうか？もちろん利益の増減はあるでしょうが、それだけで黒字が赤字になったりする可能性は、ゼロではありませんが、それ程高くはないと考えられます。

その通りです。

そうですね。仮想通貨取引は、将来膨大な利益を生み出す可能性がある事は、否定致しません。仮想通貨の代表格であるビットコインが、ドルに代わる基軸通貨として、使用される時代が来るかもしれません。そして来ないかもしれません。

仮想通貨が基軸通貨になったとしても、それはビットコインではなくイーサリアム等、他の仮想通貨かもしれません。

商品価値というのは、 それを欲しいと考える人、つまり需要が多ければ多いほど価値が上がりますが、仮想通貨はその需要が、ほとんど予測できません。

それゆえに、仮想通投資はかなりのハイリスク投資といえます。

そして商品取引は、金・原油などを対象にした投資の総称です。

これらも、外貨FXと同様に政治的・経済的要因により価値が大きく変動するので将来価値が予測が難しくハイリスクです。

そういう状況もあります。金は非常に希少価値が高く、歴史ある投資対象資産です。株や債券が下落する中でも、希少な金は価値を維持しやすい　ディフェンシブ資産　としての地位にあった事も事実です。

しかし今後もその地位にあるとは限りません。将来ビットコイン等の仮想通貨に、その地位を奪われるかもしれません。奪われないかもしれませんが、はっきり言って分かりません。分からない、予測できないからハイリスクなのです。

良い認識です！最初からそう説明すればよかったですね(笑)

リスクとリターンは見合っているとは限りません。ハイリスク商品だからハイリターンという訳ではない事に十分注意してくださいね！

・政治や経済情勢は予測し辛く、それらに将来価値が強く影響される外貨FX・商品取引はハイリスク
・仮想通貨は需要が予測できないのでハイリスク
・ハイリスク投資は投資初心者には向かない。

次回は　第５回：直接借金してはダメ　です(製作中)