フロー型ビジネスについて
前項で解説したストック型ビジネスの対義語として、フロー型ビシネスというものがあります。 これは特段契約を必要とせず1回限りの取引で完結するビジネスモデルの事です。
大抵の小売業はこのタイプのビジネスを展開しています。ビックカメラやヤマダ電機などの量販店や家電メーカーはフロー型ビジネスモデルです。こういったビジネスモデルは一回限りの売上で終了してしまい、収益が安定しにくい傾向があります。 フロー型ビジネスモデル企業に投資する場合は、現在の収益が今後も継続できるか十分に検討する必要があります。
ヒット商品の開発に成功した場合などは、一気に収益が拡大する可能性があるのがフロー型ビジネスモデルの良い所です。 しかし昔シャープが液晶テレビを開発し大ヒットした時がありましたが、その後ライバルに圧倒されて倒産寸前までに追い詰められた事を記憶して置く事も必要です。
一概にフロー型ビジネス事業を行う企業が投資に適しないとは言えません。ストックorフロー型等のビジネスモデルだけでは投資に必要な判断はできないからです。 フロー型ビジネスモデルで成功している企業として家具・インテリア小売のニトリがあります。ニトリはほとんどフロー型ビジネスのみの企業ですが、 徹底したコスト管理と優秀な経営陣により驚異的な利益率と成長を成し遂げており、競合他社を圧倒しています。 ビジネスモデルだけで投資の是非を判断する事はリスクがある事にご留意ください。
更新日:2019年1月18日