初心者の為の株式・REIT投資入門解説

ストック型ビジネス

NO.1ストック型ビジネスモデルとは?

ストック型ビジネス、それは長期もしくは無期限の契約により継続的な売上を生み出すビジネスモデル(収益構造)の事です。

ストック型ビジネスのストックは、蓄積するという意味です。現在ではリカーリング(繰り返される)ビジネスと称される事もあります。

投資対象の企業が、将来に渡って安定した収益を生み出す事が予測が可能かどうか?という事は、とても重要な事です。

一般的に最初の投資先には知名度が高い企業を選びがちです。知名度がある企業は良くないという訳ではありません。しかし、知名度がある企業が今後も安定した売上・利益を生み出す事が約束されている訳ではありません。

ストック型ビジネスは、売り切り型のフロー型ビジネスモデルと比較して、将来の売上が予測しやすいビジネスモデルです。投資の前に「その企業がどのような収益モデルなのか?」はしっかりと考えましょう。

NO.2ストック型ビジネスにはどの様なものがあるか?

例えばNTTドコモ・AU・ソフトバンクモバイルなどの携帯電話事業はストック型ビジネスの代表的なものです。

皆さんはいずれかの事業者と契約して、毎月毎月通信料金を支払っていると思います。契約は基本的に無期限となっています。これらの売上は毎月安定しており、今月100の売上があるとしたら来月も同様の売上が期待できます。

来月の売上が95や105になる可能性が高く、いきなり70や80に下がる可能性は低いと考えられます。つまり、これらの携帯電話事業は来月も再来月も一定の売上が見込めるという事です。

古くからある不動産賃貸事業もストック型ビジネスです。不動産を借りる場合に、長期契約なしに入居する事はまずないでしょう。

NO.3身近なストック型ビジネス企業の探し方

自分の身近でストック型ビジネスを営む企業を探す場合は、どうしたらよいか?それはとても身近な所にヒントがあります。

家にあるクレジットカード明細や銀行通帳を見て見ましょう。毎月毎月、必ず引き落とされてる項目はありませんか?それはストック型ビジネス事業かもしれません。

例えば大抵の人が銀行やクレジットカードから支払っているもの、電気料金・ガス料金・水道利用金・通信料金があるはずです。

毎月引き落とされるているという事は、毎月毎月安定的な売上を上げている企業が存在するという事で、つまりストック型ビジネス事業を持つ企業なのです。

NO.4ストック型ビジネスの落とし穴

但し、一概にストック型ビジネスを営む企業が投資に適しているとは言えません。

注意しなくてはいけないのは、ストック型ビジネス = 安定的な利益を上げられる事業ではない事です。ストック型ビジネスは、あくまで持続的な売上が予測しやすいというだけで、利益もそうであるとは限らないのです。売上が安定しているだけで、安定して赤字という企業も存在します。売上は重要ですが、より重要なのは利益です。

また、ストック型ビジネス事業を営んでいる企業であっても、その事業セグメントが売上のほんの一部でしかないという場合もあります。例えば大手不動産会社の事業セグメントには、分譲・賃貸・管理の3つセグメントがあります。

前述しました通り、賃貸事業はストック型ビジネスです。管理も同様です。しかし分譲事業は、売り切り型のフロー型ビジネスモデルです。仮に賃貸事業で利益を生み出せたとしても、分譲事業で赤字を出したら企業価値を毀損してしまいます。

ストック型ビジネス事業がその企業の1セグメントでしかない場合、売上も安定しない事が多いので十分注意する必要があります。

投資する前に、その企業は持続的な売上・利益成長が見込めるか?、という事はじっくりと考えておきましょう。

同意する若い男性解説者

注目ポイント
・ストック型ビジネスは持続的な売上が期待できる
・ストック型ビジネスは持続的な利益が約束される訳ではない

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更新日:2019年01月17日
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