第2回:投資信託乗換の失敗
投資失敗あるあるケース紹介、第2回は投資信託託の乗り換えの失敗事例についてです。
投資信託を買い替えするとダメなの?
投資信託の乗り換え全てがダメなわけではありません。
ダメなのは売買手数料が高い、一部の投資信託の頻繁な売買です。
売買手数料が高い投資信託?どれくらいの手数料が設定されていれば高いと判断できるの?
大体、購入手数料が3%を超える投資信託は要注意ですね。1%位なら普通、2%なら高めですね。
もちろん、高めの手数料が設定されている場合は、複雑な運用をしている投資信託であるはずです。
例えば、直接投資しにくい外国株を対象にしたもの、先物取引を使って利益を増やそうとするもの等です。
手数料が高いほど、利益が見込めたりするのではない?
ものにもよりますが、手数料が高いから利益が上げやすいという訳ではないと考えます。リスクとリターンは大体同じ位なのですから。
購入手数料3%の投資信託を購入・売却・購入と繰り返した場合は、6%の購入手数料がかかります。(売却時手数料は0%と仮定)
このご時勢、投資で6%の利益を得るのは中々大変なことです。投資先がいかに利益を上げても、この6%をカバーする事は難しいと言えるでしょう。
他にも信託報酬(運用手数料の事です)含め手数料等も確認せずに投資信託を購入し、手数料分損失が拡大するケースがよくあります。
6%はかなり大きいね。
購入検討時には必ず目論見書やパンフレットを見て、手数料を確認する事にしよう。
はい、それが良いでしょう。
また証券営業マンが、投資信託の売却・購入を薦めてくる場合があります。これも注意が必要です。
それはいけないの?こちらの利益になると思うから薦めてくるのではないの?
もちろん、そういうケースの方が多いでしょう。
但し、あまり良心的ではない証券営業マンは顧客の利益は二の次、成績ノルマ達成の為に手数料稼ぎで購入してある投資信託を違うものへと乗り換えましょう、と誘ってくるのです。
言われるままに売買していると、どんどん手数料が取られ利益を上げられる可能性が減少していきます。
正当な理由があるなら良いのですが、年2~3度も高額な手数料がかかる投資信託の売買を繰り返していると、あっという間に資産が目減りしていきます。
そうか・・・証券会社もボランティアではないからね。利益を求めるのは当然だけど、損する取引はしたくないね。
付き合いもあるから、営業マンの言う事は聞いてあげたいけど、投資信託を売買する場合は本当にそれで利益が見込めるのか、じっくり考える事にしよう。
はい、そうですね。最近ではそういう営業手法は少なくなっていますが、それでもなくはありません。
購入する投資信託の手数料・信託報酬(運用手数料)を必ずチェックして、納得した上で売買しましょう